農業環境研究部門および農村工学研究部門の職員が以下のとおり受賞しましたのでお知らせいたします。日本農業研究所賞は、農業に関する学術研究上顕著な業績をあげ、かつ農業の発達に優れた貢献をした者に授与される表彰です。この賞は、昭和40年度から始まり、隔年度に実施されています。受賞者は、推薦を受けた者の中から、選考委員会が審議して決定されています。
受賞者
石川 覚(農業環境研究部門 化学物質リスク研究領域長)
堀 俊和(農村工学研究部門 研究推進部長)
受賞年月日
2026年(令和8年)3月26日
表彰年月日は、2026年(令和8年)5月11日
研究の概要
石川 覚、中西 啓仁(東京大学)、荒尾 知人(福島国際研究教育機構 )
受賞者らは、有害な化学物質であるカドミウムをイネが吸収する仕組みを分子レベルで解明し、遺伝子変異によりカドミウムをほとんど吸収しない水稲品種「コシヒカリ環1号」を開発。DNAマーカーを用いて他の水稲品種を効率よく低カドミウムタイプに改良することを可能にし、「あきたこまちR」などの新たな品種の育成に貢献したことが高く評価されました。
堀 俊和
受賞者は、東日本大震災や西日本豪雨においてため池決壊による人的被害が発生したことを踏まえ、「ため池防災支援システム」を開発。ため池堤体の基礎的な決壊メカニズムを解明して予測手法をシステムに組み込むことで、全国約15万のため池について、地震、豪雨時の危険度を予測・共有して被害把握までの時間を大幅に短縮しました。国での全国運用により社会実装するとともに、ため池の新たな法整備にも貢献したことが高く評価されました。
