研究活動報告

令和3年度日本産業動物獣医学会東北地区学会「東北獣医師会連合会長賞」 受賞

情報公開日:2021年11月16日 (火曜日)

受賞

令和3年度日本産業動物獣医学会東北地区学会「東北獣医師会連合会長賞」

受賞対象

演題「Lichtheimia ramosa による子牛の真菌性脳炎」

受賞者

神川綾香、岩永海空也、今井直人、島田果歩、出川洋介、花房泰子、芝原友幸

受賞日

2021年11月4日

受賞業績の概要

真菌症の原因となる真菌は、家畜を含めた動物のみならず、人においても重篤な感染症を引き起こします。新型コロナ感染症からの回復後、接合菌門真菌に起因する接合菌症が続発する症例がインドや南米を中心に世界各地で報告されていることから、近年は特に接合菌症に注目が集まっています。
福島県家畜保健衛生所の神川綾香獣医師らは、演題「Lichtheimia ramosa による子牛の真菌性脳炎(神川綾香、岩永海空也、今井直人、島田果歩、出川洋介、花房泰子、芝原友幸)」を令和3年度獣医学術東北地区学会において発表し「東北獣医師会連合会長賞」を受賞しました。
受賞理由は「Lichtheimia 属真菌による子牛脳炎で胎内感染によると推察される初の報告である。子牛の真菌性脳炎の感染と病態形成に関する価値ある報告である」とされ、接合菌の一種であるLichtheimia 属真菌の感染症例報告が高く評価されました。

本研究には、農研機構動物衛生研究部門 芝原友幸上級研究員、(大阪府立学 客員教授)、花房泰子上級研究員、および農研機構と共同研究契約を締結している筑波大学の出川洋介准教授が参画し、病理組織学的解析、真菌種同定、系統分類学的解析等、研究の主要部分を担当しています。
なお、この結果は、芝原友幸上級研究員が連絡責任者を務める以下の論文にも掲載されています。

<論文名>
Striatal necrosis caused by Lichtheimia ramosa in a neonatal calf.
<著者名>
Mikuya Iwanaga1), Ayaka Kamikawa1), Naoto Imai1), Kaho Shimada2), Yousuke Degawa3), Yasuko Hanafusa4), Tomoyuki Shibahara4,5) (1福島中央家畜保健衛生所、2千葉県中央家畜保健衛生所、3筑波大学山岳科学センター菅平高原実験所、4農研機構 動物衛生研究部門、5 大阪府立大学大学院生命環境科学研究科)
<雑誌名>
Journal of Veterinary Medical Science 83(12) 2021年12月
<Doi>
10.1292/jvms.21-0499