研究活動報告

2025年度園芸功労賞を受賞しました。

情報公開日:2025年4月10日 (木曜日)

果樹茶業研究部門の職員が以下のとおり受賞しましたのでお知らせいたします。

受賞者

農研機構 果樹茶業研究部門カンキツ研究領域カンキツ品種育成・生産グル-プ
根角博久(本部事業開発部地域連携課)
吉岡照高(九州沖縄農業研究センター九州沖縄果樹研究調整役)
國賀武(果樹茶業研究部門カンキツ研究領域カンキツ品種育成・生産グル-プ)
三谷宣仁(果樹茶業研究部門研究推進部研究推進室果樹連携調整役)
深町浩(果樹茶業研究部門カンキツ研究領域カンキツ品種育成・生産グル-プ)
今井篤(果樹茶業研究部門果樹品種育成研究領域落葉果樹品種育成グループ)
野中圭介(果樹茶業研究部門カンキツ研究領域カンキツ品種育成・生産グル-プ)
山本雅史(退職、現鹿児島大学教授)
奥代直巳(退職)
高原利雄(退職)
山田彬雄(退職)
吉田俊雄(退職)
松本亮司(退職)
伊藤祐司(退職)
野々村(中野)睦子(退職)

受賞業績

カンキツ'清見'後代からの無核・少核性の優良品種の育成

受賞概要

農研機構のカンキツ育種では香りと果実品質に優れ、単胚性で雄性不稔性と雌性不稔性を併せ持つカンキツ品種「清見」を1979年に育成した。一方「清見」の雄性不稔性が細胞質と核ゲノムの特定の組み合わせで発現することを明らかにするなど、無核・少核性品種の育成に必要な遺伝的特性を解明した。これらの知見を活かしながら、「清見」とその後代を用いた組み合わせにより「不知火」や「はるみ」、「せとか」など無核・少核で食味に優れた20品種を2024年までに育成した。「清見」およびその後代品種は栽培現場に広く普及するだけでなく、優良系統を高頻度に生み出す交配親として育種で積極的に用いられている。

受賞年月日

令和7年3月20日