作物の食害痕跡からの加害鳥獣の判別に役立つ作物別の鳥獣害痕跡図鑑
要約
鳥獣が食害した作物の痕跡から、加害鳥獣を判別するためのウェブ公開図鑑である。トップページから加害鳥獣と被害作物の関連が分かり、作物名をクリックすることで、作物別の食害痕跡図鑑を閲覧することができる。
- キーワード:鳥獣害、食害痕跡、加害鳥獣、被害作物
- 担当:中央農業研究センター・虫・鳥獣害研究領域・鳥獣害グループ
- 代表連絡先:
- 分類:普及成果情報
背景・ねらい
鳥獣害対策は加害種を判別して、その種に合わせた対策をとることが必須である。しかし、鳥獣が作物を加害している現場を確認することは難しい。一方、食害された作物を目にすることは多く、これらの痕跡から加害鳥獣が判別できる技術が求められている。
そこで、本研究では野生及び飼育下において、鳥獣が食害した作物の痕跡写真を収集整理し、ウェブにおいて公開することにより、作物の食害痕跡から加害鳥獣を判別することができる図鑑を作成する。
成果の内容・特徴
- 本図鑑は、農研機構のウェブサイトで公開し誰でも利用することが可能である。
- トップページに加害鳥獣と作物名のマトリックス表を掲載し、食害痕跡写真の有無、また食害情報の有無が確認できる(図1)
- トップページの作物名をクリックすることにより、その作物の食害痕跡図鑑のpdfファイルが開き、解説を閲覧することができる(図2、図3)。
- リストには鳥類8種と獣類3種について、29の作物の情報が掲載されている。情報及びリストは随時アップデートしていく。
普及のための参考情報
- 普及対象:生産者、鳥獣害対策指導員。
- 普及予定地域・普及予定面積・普及台数等:全国。
具体的データ
その他
- 予算区分:交付金
- 研究期間:2016~2020年度
- 研究担当者:山口恭弘、吉田保志子、竹内正彦
- 発表論文等:農研機構(2020)「鳥獣害痕跡図鑑」(2021年1月28日)