重点普及成果

画像の特徴を可視化できる新しいAI

本技術開発の背景

害虫による農作物への被害は深刻です。その対策を支援するために、AI を活用した病害虫の自動判別システムの開発が進められています。深層学習の利用場面が拡がる中で、人間の意思決定の参考にする場合など、判断根拠が必要となるケースが次々と出てきており、判断根拠を説明できるAIへの社会的要請が強まっています。そこで今回、モデルの判断根拠(判定に使用した特徴)を可視化できる深層学習モデルを開発しました。

技術概要

  • 高い分類精度を維持したまま、AIによる判断の根拠を利用者も確認できます。
  • 判断根拠の可視化により、モデルの改良方針につなげる、分類の専門家の経験の可視化、専門家が気づかなかった分類基準の創出などができます。
  • 農業分野を始め、判断根拠を説明できるAIが必要な広い分野へ応用可能です。
病気診断参考画像

技術に関する問い合わせ先

農研機構 農業情報研究センター 連携企画室
Tel.(03)-3503-6660

参考情報