重点普及成果

土量計算・施工手順設定機能を搭載した超効率3次元CADソフトウェア

本技術開発の背景

スマート農業の推進に貢献する農地の大区画化を実現するための農地整備事業では、調査・計画・設計から施工に至る一連の業務を大幅に効率化することが求められています。特に、田面や水路等の標高設計では、設計条件の変更に応じて土量計算を何度も繰り返す必要があり、設計者にとって作業負担が大きいことが課題となっていました。

農研機構では、R5年度普及成果情報「従来の1/10以下の作図時間で直感的に操作できるほ場3次元モデル自動生成ソフトウェア」を開発し、農地の3次元モデルを簡便に作成できる技術を確立してきました。同ソフトの農業農村整備事業での活用において、高精度な土量計算などの機能拡充の要望がありました。

そこで本技術では、既存の3次元モデル自動生成ソフトを基盤として、土量計算機能および施工手順設定(施工ステップ可視化)機能を新たに搭載し、農地整備における標高設計や施工計画立案を効率的に支援する超効率3次元CADソフトウェアを開発・実用化しました。

技術概要

  • 本技術は、農地整備事業を対象とした超効率3次元CADソフトウェアです。パラメトリックモデリング手法を採用しており、ユーザーは保有・作成している2次元図面と標高データなどから、田面や水路、道路等を含む農地の3次元モデルを簡易に自動生成できます(図1)。
  • 土量計算機能では、現況地形と計画地形の3次元メッシュの体積差分を、精度の高いプリズモイダル法により算出できます。これにより、作業時間を従来比で1/3以下に削減することが期待されます(図2)。
  • さらに、施工手順設定機能により施工ステップを可視化でき、施工計画立案やICT建機による情報化施工を支援します(図3)。
  • 図1パラメトリックモデリング手法により生成した農地の3次元モデル
    図2現況地形と計画の3次元メッシュに基づいた土量計算機能
    図3施工手順設定機能

技術に関する問い合わせ先

農研機構 農村工学研究部門 研究推進部 研究推進室

参考情報

標準作業手順書(SOP)

その他研究成果