重点普及成果

高品質・低コストのイネ・ホールクロップサイレージ生産体系

技術概要

高糖分・高消化性稲の「たちすずか」、「つきすずか」は牛に消化されやすくサイレージ発酵にも適しています。これと、微細断収穫機および高密度輸送と、低温時でも発酵を促し変敗を防ぐ乳酸菌「畜草2号」を組み合わせ、高品質・低コストのイネ・ホールクロップサイレージ(WCS)生産を行うことができます。

普及活動

主に関東以西のWCS用稲生産者、コントラクター、TMRセンター、畜産農家、畜産関係普及組織、畜産関係行政担当者等を対象に、現地実演会で「たちすずか」や「つきすずか」の微細断収穫機による収穫の実演、畜草2号を添加して調製したロールベールサイレージの開封・展示などを行い、セミナーで担当者自らがわかりやすく紹介します。また、「畜草2号」について、「つきすずか」等のイネWCSに対する添加事例を蓄積し、さらに主に水田等で生産される他の国産自給飼料の高品質化に向けた実証試験を行います。東京で開催されるアグリビジネス創出フェア2017では、専用ブースで広く広報活動を行う予定です。これらの活動により、当該品種や技術の認知度が高まり、導入生産地の拡大による高品質・低コストな国産自給飼料生産の更なる発展が期待されます。

技術に関する問い合わせ先

「品種」および「微細断収穫機」に関して

西日本農業研究センター(産学連携室) Tel: 084-923-5385

「乳酸菌」に関して

畜産研究部門(企画連携室) Tel: 029-838-8647

参考情報