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キュウリ摘葉摘心装置は、栽植状態の葉や側枝に先端を近づけると、ブラシと切断刃で葉や側枝を掻き込んで細断し、吸引により収容部へ搬送・収容する装置である。慣行手作業より4~8割作業能率が向上する。
キュウリの摘葉摘心作業はハウス内の高温多湿の条件下で行われ、全て手作業である。摘葉摘心作業は葉柄や側枝の切断、バケツ等収容器への詰め込み、収容器の搬出を伴い、長時間を要し、単調な作業である。特につる下ろし栽培では摘葉位置が株元付近であるので作業姿勢が悪い。そこで、葉や側枝の掻き込み、収容部への搬送を行うキュウリ摘葉摘心装置を開発する。
摘葉成功率(葉の摘み取りに成功した葉数割合)は葉身長188~206mmの場合、100%である(表1)。落下率(葉の一部が地面に落下した葉数割合)は8~16%であるが、その量は元の葉の約1/10以下である。摘心成功率(側枝の摘み取りに成功した本数割合)は側枝長246~277mm程度の場合、100%である(表2)。落下率(側枝の一部が地面に落下した本数割合)は4~8%である。