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乳タンパク質率育種価の上位集団と下位集団の間のDNAマーカー対立遺伝子頻度を比較したところ、MAF46、CSN3、BM888で有意な差が認められる。
ゲノム中に散在しているマイクロサテライトDNAマーカーは多型性が非常に高い。DNAマーカーの多型性を解析することで、形質との連鎖関係を明らかにすることができる。そこで、マイクロサテライトDNAマーカーを解析し、乳タンパク質率との関連性の検討を行う。
北海道農業試験場で飼養されている乳用牛(ホルスタイン種)99頭のうち、乳タンパク質率の育種価(BV)上位10個体 (BV=0.286±0.006)と下位10個体(BV=-0.159±0.002)を供試個体とした。マイクロサテライトDNAマーカーは、量的形質遺 伝子座位(QTL)の存在が示唆されている第1、6、9、10、20番染色体より選定した。DNAマーカーの検索はバイオデータベースソフトウェアー(ソ フトウェア開発株式会社)を用いて行った。PCR法で目的のDNA領域を増幅した後、ポリアクリルアミドゲル電気泳動法で多型性を検出した。上位個体と下 位個体をそれぞれの集団とし、集団間の対立遺伝子頻度を比較検討した。