北海道地域の50mメッシュ傾斜方向地図画像を作成するWindowsプログラム
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要約
本プログラムは北海道の50mメッシュ傾斜方向地図を作製するWindowsアプリケーションである。国土地理院発行の国土数値地図の50mメッシュ標高データを用いて算出した傾斜方向を1/25000数値地図上に重ねて表示することができる。
- キーワード:メッシュ情報、傾斜方向、国土数値情報
- 担当:北海道農研・総合研究部・情報解析研究室
- 連絡先:電話011-857-9238、電子メールkkita@affrc.go.jp
- 区分:北海道農業・総合研究
- 分類:技術・参考
背景・ねらい
圃場の傾斜は融雪水や雨水の集水域の土壌流亡や、圃場から河川や湖沼などへの集中的な流入などによる環境汚染をもたらす要因の一つ
となっている。そこで、これらの被害が発生しやすい地形を考慮した圃場管理を支援するため、国土数値情報の50mメッシュ標高データを利用して、傾斜方向
ベクトルを算出し国土地理院発行の1/25,000数値地図画像上に投影して表示しるプログラムを開発する。
成果の内容・特徴
- 国土数値情報の50mメッシュ標高データを用いて、50mメッシュ傾斜方向情報を算出し、1/25000数値地図上に投影するプログラムを開発した。本プログラムはボーランド社のdelphi
V.6で記述されたWindowsプログラムである。
- プログラムは、任意のメッシュ位置の中心を原点とした周囲8地点のメッシュの中心座標と標高差を用いて傾斜方向を算出する。
- 国土地理院発行の1/25000数値地図一葉の範囲の50mメッシュ標高データを1メッシュ当たり1ピクセルで色分けして地図画像表示する。選択した地図の範囲内の最高標高部を赤、最低標高部を緑にし連続した色の変化で表示する。
- 色分けした標高画像に重ねて傾斜方向を表示する。
- 傾斜方向メッシュ画像情報は1/25000数値地図に投影することができる(図1)。
- また、指定した傾斜角を上回る傾斜を有する地点を抽出して地図画像上に50mメッシュ情報で表示することができる(図2)。
成果の活用面・留意点
- 本プログラムは融雪時や降雨時の集水域の環境評価システム構築のためのツールとして利用できる。
- 本プログラムの使用には国土地理院発行の1/25000数値地図並びに国土数値地図の50mメッシュ標高データを準備する必要がある。
- 本プログラムはWindowsの実行型プログラムで配布可能である。
- 農耕地では勾配修正によって原地形の傾斜と一致しない場合が多い。
具体的データ


その他
- 研究課題名:
メッシュ情報処理モジュールの開発
- 課題ID:
04-02-03-*-03-05
- 予算区分:
交付金
- 研究期間:
2002∼2005年度
- 研究担当者:
喜多孝一、伊藤淳士、村上則幸