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泌乳曲線平準化を目指した選抜指数上位の種雄牛を選抜した場合、泌乳後期の日乳量の減少が小さくなり、前期と後期の平均日乳量差は小さくなる。また、泌乳持続性の高い牛の供用産次数が長い傾向がある。
泌乳最盛期乳量が高い泌乳曲線をもつ乳牛は、最盛期の栄養要求量が高く放牧など自給飼料だけで要求を満たすことが難しく、また、ス トレスにより供用年数の低下につながると言われる。このために、泌乳曲線平準化を目指した選抜指数が開発された。ここでは、2002年1月∼2004年8 月の乳検データに50頭以上の初産娘牛のデータを持つ種雄牛390頭を用いてその改良効果を検証する。
式1
泌乳曲線平準化を目指した選抜指数式
指数I= -3.64 G1+G2 前期乳量 0:後期乳量+1
の比率で改良する指数
指数II= -4.37 G1+G2 前期乳量-1:後期乳量+5
の比率で改良する指数
ここで、G1は前期(5-65日)乳量の育種価、G2は後期(65-305日)乳量の育種価。
注 1)305日乳量、指数I、指数2:対象雄牛平均からの偏差で表示(kg)
2) 後期回帰:65-305日の期間での日乳量の単回帰係数(kg/日)
3) 前後期差:前期(5-65日)平均日乳量と後期(65-305日)平均日乳量の差
(kg)