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着雌穂節上部および下部での稈の曲げ抵抗を測定し、下部と比較して上部での曲げ抵抗が大きいことを指標として、着雌穂節の直上部での折損に対する抵抗性の強い自殖系統を選抜することができる。
暖地向き飼料用とうもろこし育種素材の転び型倒伏抵抗性は、最近の育種の進展により大幅に強化されたが、それに伴って折損の発生が増加する傾向にある。とくに、着雌穂節の直上部での折損が多く、その抵抗性評価法の確立が急務となっている。米国では、地際部での折損抵抗性の評価に穿孔抵抗が用いられていることから、その適用を試みたが、着雌穂節直上部での折損抵抗性の評価には有効ではなかった。そこで、F1 親自殖系統を対象に、稈の曲げ抵抗に基づく折損抵抗性の検定法を確立しようとした。
表1 部位別の稈の曲げ抵抗と折損個体率との相関(n=11) 1)
図1 曲げ抵抗の測定方法
表2 自殖系統の稈の上下間での曲げ抵抗の差と折損個体率