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塊根貯蔵中の低温耐性が異なるカンショ品種「高系14号」と「九州112号」は、呼吸温度反応が異なり、さらにこの違いはミトコンドリアの脂質の差異が影響している可能性がある。
カンショは塊根貯蔵中の低温障害により品質が劣化しやすく、これが流通・加工における大きな制限要因となっており、貯蔵中における低温耐性品種の育成が重要である。しかし、低温反応の品種間差異の機構については不明の点が多い。そこで、塊根貯蔵中の低温に対する反応が明らかに異なる品種・系統の低温耐性に関連する生理・生化学的差異を明らかにし、低温耐性品種育成の基礎資料を得ることを目的とする。
研究期間3年間を通じても常に認められた再現性の高い現象であり、九州112号は高系14号に比べて貯蔵中の低温耐性が高い(データ略)。