イントラネット(専用情報ネットワーク)による情報の電子化・共有化システム
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要約
情報の迅速かつ正確な(再)利用や受け渡しを可能とするために、各種の情報を電子化・共有化するイントラネット(専用情報ネットワーク)を構築した。本システムは、セキュリティの保持・サーバへの負荷分散等を考慮して、分散構成とした。
- 担当:九州農業試験場・企画連絡室・研究技術情報科
- 連絡先:096-242-1150
- 部会名:情報研究
- 専門:情報処理
- 分類:普及
背景・ねらい
試験研究や研究支援業務において必要とする情報については、紙媒体のままで電子化されていないとか、電子化されていても共有(共同所有/共同利用)されていないといったことから、迅速・正確な(再)利用や受け渡しに支障をきたす場合が多かった。このような支障を、電子情報の持つ特性((再)利用や受け渡しの際の迅速性・正確性)の発揮によって解消するために、九州農業試験場内四地区を対象として、情報の電子化・共有化を推進するイントラネット(専用情報ネットワーク)を構築した。
成果の内容・特徴
- イントラネットは、1)全場用の基盤システム、2)企画連絡室・総務部用の専用ファイルサーバシステム、3)紙情報を電子化するための文書管理システムという分散構成によって構築した(図1)。これにより、全体としての、セキュリティ保持・サーバへの負荷の分散・データバックアップの確実化等を実現した。
- 基盤システムは、インターネット標準技術だけで構成されたWebグループウエアを利用して構築した。これにより、ユーザーインタフェースの汎用性確保・導入費用や管理業務の軽減・反応速度の高速化等を実現した。
- 専用ファイルサーバシステムは、企画連絡室用と総務部用に構築し、利用の手引きを作成した。これにより、部署内でのみ共有すべき情報が非常に多いような状況下での、安全・迅速・正確な情報共有を可能とした。
- 文書管理システムは、コピー機の機能を拡張して構築した。これにより、依然として多い紙情報の、コピーと同様の操作による簡便・迅速な電子化を可能とした。
成果の活用面・留意点
- 試験研究機関や普及センター等において、情報の電子化・共有化を図る際の参考とすることが出来る。
- イントラネット構築のためには、ネットワーク通信環境の整備が必要である。
- 紙情報を電子化して再利用する場合には、知的所有権への配慮が必要である。
具体的データ

その他
- 研究課題名:イントラネットによる情報公開・共有技術の高度化
- 予算区分:経常
- 研究期間:平成11年度(平成10~11~12年度)