気象デ-タをもとに気象図を作成し、WWWサ-バに転送するツ-ル
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要約
日別の気温、降水量、日照時間をもとに気象図を作成し、WWWサ-バに転送するツ-ル。日別の気象デ-タを入力するだけで、気象図が作成され、Web上で気象図が公開される。気象デ-タが自動的に更新される場合には、自動化が可能である。
- キーワード:気象図、気温、降水量、日照時間、インタ-ネット
- 担当:九州沖縄農研・環境資源研究部・気象特性研究室
- 連絡先:096-242-7766
- 区分:九州沖縄農業・生産環境(農業気象)
- 分類:技術・参考
背景・ねらい
農業試験場などでは独自に気象観測を行っており、そこで観測されたデ-タは作物を適切に栽培管理する上で貴重な資料となる。しかし、観測された気象デ-タが公開されることは少なく、公開が望まれていた。そこで、簡単な操作で、気象デ-タをグラフ化し、Web上で公開するツ-ルを作成する。
成果の内容・特徴
- このツ-ルは、年、月、日、最高気温、最低気温、平均気温、降水量、日照時間の順に入っているデ-タファイルを読み込み、気象図を作成し、WWWサ-バに転送する機能を持つ。日別の気温、降水量、日照時間を入力するだけで、気象図が作成され、Web上で気象図が公開される。
- 図1にツ-ルの画面を示す。設定は基本的に右側の項目(WWWサ-バに関する情報)のみ行う。また、WWWサ-バへの転送をキャンセルし、気象図を書かせることだけに使う利用法も可能で、この場合には右側の項目を設定する必要はない。
- 気象デ-タが自動的に更新される場合には、図1の処理開始時刻を設定することにより、一連の処理が自動的に実行される。これにより、人手を必要としない自動化が可能となる。
- 図2に気象図を示す。気象図は年間の気象の変化を半旬値でグラフ化した部分(左図)と、1ヶ月前からの気象の変化を日別値でグラフ化した部分(右図)からなっている。また、平年値(実線)を図示することにより平年との差が理解しやすくなっている。
成果の活用面・留意点
- このツ-ルを使って九州沖縄農業研究センタ-(西合志)の気象図や九州沖縄のアメダス気象図がWeb上で公開されている。この様に、気象デ-タのグラフ化およびWeb上での公開に活用できる。
- このツ-ルは九州沖縄農業研究センタ-気象特性研究室から入手できる。また、このツ-ルはWindows95/98/2000上で動作する。
具体的データ


その他
- 研究課題名:小麦赤かび病の予防モデルの開発
- 予算区分:研究強化費・21世紀1系
- 研究期間:2001年度
- 研究担当者:黒瀬義孝、丸山篤志、大場和彦
- 発表論文等:インタ-ネットを使ったリアルタイム気象図の発信、九農研、63、151、2001.