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米の生産量の変動を、技術の進歩や品種の変化などによる長期的な傾向と、気象条件のランダムな変動の影響とに分離するためには、ノンパラメトリック回帰の一種である部分薄板平滑化スプラインの利用が有効である。
日本における米の長期的な需給関係を検討するためには、米の生産量を変動させる要因を明らかにする必要がある。そのため、技術の進歩や品種の変化による長期的で滑らかな変化と、ほぼランダムとみなされる気象変動の影響とを分離する様々な計算が、試みられてきた。その際、長期的な変動を表す関数に特定のもの を用いると、データの持つ特性を十分に反映した結果が得られない恐れがあるので、柔軟な回帰式を用いた回帰を行う計算方法が求められている。
に回帰する。
ここで、Yi(1≦i≦N)はi年次のコメの収量、f()は滑らかなノンパラメトリックな関数、{aj}(1≦j≦M)は回帰係数、{Xij}はi年次の
j番目の気象要素である。この回帰(ノンパラメトリック回帰の一種である部分薄板平滑化スプライン)を実行するために、GCVPACK(Bates et al., 1987)に含まれているサブルーチンのdptpssを用いる。
この計算は、特定の地域における米の収量変動の解析にも有効である。GCVPACKの大部分はインターネット上のサーバー (http://www.netlib.org)から無料で手に入れることができる。ただし、LINPACK(行列計算のためのサブルーチン)を購入する 必要がある。

図1:1979年から1994年までの日本におけるコメの収量(kg/10a)の平均

図2:1979年から1994年までの日本における平均気温と平均降水量

図3:平均気温と平均降水量を用いて式(1)に回帰したときのf()

図4:1993年と1994年のデータを除いて式(1)に回帰したときのf()