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肥料成分の溶脱量を測定するための現地埋設型ライシメータを試作した。人工降雨装置とガラーキン有限要素法を用いた解析により、降雨強度が高いほど、或いはライシメータの円筒部が長いほど集水効率が高まることを明らかにし、ライシメータの基本設計を可能にした。
集約畑からの肥料成分の溶脱量を実圃場で簡便かつ高精度にモニタリングできる手法の開発が求められている。そこで、ガラス繊維製のキャピラリーを装着した円筒形の現地埋設型ライシメータを試作して黒ボク土に埋設し、その集水特性を明らかにすることにより、現場に適用するライシメータの設計を可能にすることを目的とする。
用いた記号:A:排水口面積(cm2)、 k:不飽和透水係数(cms-1)、Ksat:飽和透水係数(cms-1)、 R:降雨強度(mmh-1)、Rr:最大降雨強度(mmh-1)、S:集水面積(cm2)、z:重力ポテンシャル(cmH2O)、q:体積含水率(m3m-3)、y:マトリックポテンシャル(cmH2O)
キャピラリーの装着はライシメータ底部における水の停滞をなくして脱窒などの影響を低減すると同時に、サイフォンによって集水に必要とされる円筒部の長さを短くできる。