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Windowsの表計算ソフト・エクセルに、通常の線形計画法、利益係数と制約量のパラメータ計算、目標計画法、整数計画法の計算機能を付加するプログラム。単体表の記述や計算実行等の操作が簡単で、エクセルの機能を利用すれば、集計用シート等を挿入するなどして便利な機能を追加できる。
線形計画法(LP)は農業経営設計の主要な方法の1つとして利用されているが、その最適解を求めるパソコン用プログラムとして、農業研究センターが開発したCLPが広く利用されてきた。近年、パソコンのOS(基本ソフト)がMS-DOSからWindowsへと移行してきたため、MS-DOS用のCLPにかわるWindows用のLPプログラムへの要望が強くなっていた。このような要望に応えるものとして、XLPを開発した。
XLPは表計算ソフト・エクセル上で動くプログラムで、通常の線形計画法、利益係数と制約量のパラメータ問題、目標計画法、整数計画法の計算機能をエクセルに付加する。単体表の記述や計算実行等の操作が簡単で、エクセルの機能を利用すれば、集計用シート等を挿入するなどして便利な機能を追加できる。
見本シートを参考に図1のように単体表を書けばよい。メニューバーのトップに設定されている[XLP]メニューから[LP計算]を選ぶと、計算結果が図2のように表示される。
エクセルの機能を使い、たとえば、図3のように、単体表の外に農業経営に関する収集データを集計する「基礎データ」セル群を記述して、それらのセルと単体表のセルとをリンクすれば、集計と同時に単体表が自動的に作成されるようになる。「基礎データ」はそれ用のシートを挿入して単体表シートとは別シートに記述しても構わない。グラフ機能を利用して、計算結果をビジュアル化することも容易にできる。等々。
これまでにCLPで作成した単体表データのファイルは、[XLP]メニューの[開く]で読み込んでそのまま利用できる。
OSがWindows95/98/NTで、エクセル95/97が動作する環境があればよい。
図1:単体表シート
図2:計算結果シート
図3:「基礎データ」セル群とそれにリンクする単体表セル