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農業体験学習への最近の主要な関心点は、その普及の程度・方策、効果の程度・種類の2点に集約できる。ただし農作物を利用する農業体験学習は、栽培 学習と同義と一般に考えられがちである。仮に栽培学習+αの学習活動として広くとらえ直すと、その普及も効果の幅も同様に総合的かつ多様になる。そこで農業体験学習の+αの活動事例に着目し、活動内容の幅を分類・整理する必要がある。
オンラインデータベースが提供する過去の新聞記事から活動事例を収集し、内容分析を行なう。収集の対象は一般紙4、ブロック・地方紙11、専門・業 界紙2の合計17紙である。検索の対象期間は1985年から2000年7月末である。検索語には「栽培学習をする場」を意味する「学校農園」と「学童農 園」の2語を用いる。
教育指導機関は、学校の実際の取り組みを集団的行為とそのパターンに変換することで、1) 望ましい学習活動が網羅され、かつ多様であるのか、2) 各活動同士が結合した年間活動であるのかを診断する手法として利用できる。
図1:栽培以外の活動(左)と収穫後の活動(右)
表1:農業体験学習の集団的行為の基本パターン
図2:基本パターンへの変換(観察事例の収穫祭)