携帯電話によるインターネット版圃場マップの閲覧手法
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要約
生育量・収量など圃場内の数値データを自動的にカラーマップ化し、Webページとしてインターネット端末型の携帯電話やパソコンから閲覧する手法。圃場内情報が共有でき、必要な際に屋内外で簡単に閲覧できるため、多様な利用形態が可能である。
- キーワード:圃場マップ、携帯電話、精密農法、局所管理、インターネット、情報
- 担当:中央農研・北陸水田利用部・作業技術研究室、北陸総合研究部・総合研究第1チーム
- 連絡先:0255-26-3236
- 区分:関東東海北陸農業・北陸・経営作業技術、関東東海北陸農業・北陸・総合研究
- 分類:技術・参考
背景・ねらい
大規模稲作の精密農法において、作物の生育情報や収量、施肥量などの数値情報は多量に収集・蓄積される。この蓄積された圃場内の情報を、生産者が簡便に図化して必要な時に閲覧できる手段があれば、作業者間や指導機関等との間で情報を共有でき、効果的な局所管理作業や営農計画などが行え、農業現場に有効な情報ツールとして多様な利用形態が期待される。そこで、3,000万台普及している情報インフラであるインターネット端末型携帯電話を用いて、これら蓄積された数値情報を圃場マップなどに自動的に視覚化してWebページとして閲覧できる手法を開発する。
成果の内容・特徴
- 生育量・収量など圃場内の数値データ(CSV形式のファイル)の読込みからインターネット版圃場マップを作成するまでの一連の処理は、開発した圃場マップ作成ソフトによって自動的に一括して行うことができる(図1)。
- 圃場マップ作成ソフトは、最大30x30メッシュのデータであれば、圃場形状を問わず対応し、4階級5色の自動設定が可能である(図2)。自働作成される圃場マップは、カラー画像ファイルとHTMLファイルからなる。
- 作成された圃場マップは、Webサーバに転送・配置することで、必要なとき随時、インターネット端末型の携帯電話やパソコンからWebページとして閲覧でき、多様な利用形態が可能である(図1および図3)。
- 圃場マップの他に詳細データとして、データの平均値や標準偏差、メッシュごとのデータ数値も閲覧でき、局所管理作業などの際に利用可能である(図4)。
成果の活用面・留意点
- 対応する携帯電話は、iモード端末である。その他も対応予定。
- 実際の生産現場の他に、試験研究や普及現場でもデータ比較や作業計画立案、営農指導など様々な場面で活用できる。
- i-mode用画像ファイルは、Windows標準のアクセサリ"ペイント"などでGIF形式に変換する必要がある。
具体的データ



その他