MetBrokerから取得した気象データをGoogle Earth上に表示するWebアプリ

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要約

MetBrokerから取得した最新、または指定した日時や期間の気温や降水量をGoogle Earth上に表示するWebアプリケーションである。Google Earthの機能を利用して、最新のデータを自動更新して表示したり、期間のデータをアニメーション表示したりできる。

  • キーワード:気象データ、MetBroker、Google Earth、時系列データ表示
  • 担当:中央農研・フィールドモニタリング研究チーム
  • 連絡先:電話029-838-7177
  • 区分:共通基盤・情報研究
  • 分類:研究・参考

背景・ねらい

中央農研では世界中の気象データを取得できるMetBrokerを開発し、そのデータを表やグラフで表示するアプリケーションを 提供している。2005年にGoogleマップやGoogle Earthのサービスが開始されると、操作性の良さと、開発の容易さで、既存のデータを地図上に表示するWebサイトが多数出現し、データに付加価値を付 ける方法として注目されている。そこで、MetBrokerから取得した気象データをGoogle Earth上に表示するためのWebアプリケーションを開発して、サービスを提供する。

成果の内容・特徴

  • 気象データの表示方法としては、最新のデータ(定期的な自動更新が可能)、ユーザが指定した日時のデータ、ユーザが指定した期間のデータ(アニメーション表示が可能)の3つの方法がある。これらは、図1のタイトルの下のリンクで選択が可能である。どの方法も操作方法は同じであり、気象要素、時別値・日別値、表示するエリアの設定を行い、「気象データを表示」ボタンをクリックするだけである。
  • 気象データは地図上では図2のように色分けされたマーカーとして表示される。マーカーをクリックすると、地点名や気象データの数値などの詳細情報が吹き出しに表示される。
  • 最新のデータを表示した場合は、Google Earthの機能により、時別値は1時間ごと、日別値は1日ごとに自動的に表示データが更新される。
  • 期間のデータを表示した場合は、右上にある時間バーを操作することにより、アニメーション表示できる。1日の変化や季節の変化が分かるデータを表示すると効果的である。
  • Webアプリケーションが出力するKMZファイルをZIPファイルとして解凍すると、KMLファイルが含まれている。このファイル形式を参考に、各自のデータをKMLファイルに変換すれば、Google Earth上に表示することができる。

成果の活用面・留意点

  • Webアプリケーションを利用するためには、あらかじめGoogle Earthをインストールしておく必要がある。Google Earthはhttp://earth.google.com/intl/ja/ から無料でダウンロードできる。
  • 表示するデータの量により、数十秒待つ必要があるが、Google Earth自体はすぐに起動し、要求したデータを待っているアイコンを表示する。
  • Webアプリケーションは、http://pc105.narc.affrc.go.jp/metbroker/kml/ で利用できるが、http://cse.naro.affrc.go.jp/ketanaka/model/servlet/ からmetbroker.warをダウンロードし、Tomcatのwebappsディレクトリに配備することにより、各自で運用することもできる。

具体的データ

図1  Google Earthに表示するデータの設定画面

 

図2  気温をGoogle Earth上に表示した画面

 

その他

  • 研究課題名:フィールドサーバの高機能化と農作物栽培管理支援技術の開発
  • 課題ID:222-a
  • 予算区分:基盤
  • 研究期間:2006-2007年度
  • 研究担当者:田中慶