イネ品種特性データベースとその検索システム
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要約
本システムは、イネの品種の育成経過、形態的特性、生態的特性、品質および食味特性をデータベース化している。このデータベースにより、品種名検索、特性情報(種苗特性)検索、作付面積の検索および系譜検索が可能である。
- キーワード:イネ、育種、データベース、特性情報
- 担当:作物研・稲研究部・稲育種研究室
- 連絡先:電話029-838-8950、電子メールohta@affrc.go.jp
- 区分:作物・稲
- 分類:科学・参考
背景・ねらい
従来、イネの品種特性情報の入手は印刷物や電子ファイルの閲覧により行ってきたが、労力や手間がかかり、利便性に欠けていた。利便
性の向上を図り、品種育成の効率化を図るためには、品種特性情報のデータベース化が不可欠である。また、品種特性情報のデータベースは、育種研究者、栽培
普及担当者にとっても有用な情報になり、広く利用可能なものとなる。
成果の内容・特徴
- 農林登録された約500品種の「新品種決定に関する参考成績書」の育成経過、形態的特性、生態的特性、品質および食味特性のデータ、種苗特性分類等を主に収録している。他に、系譜図作成のために約1万品種の交配組合せデータや作付け面積のデータも収録している。
- 品種名検索、特性情報検索、作付面積検索、種苗特性検索が可能である。品種名検索では、系譜上にある約1万品種が検索可能である。特性情報検索では、早晩性、草型、いもち圃場抵抗性、収量、品質など各種特性について検索可能である(図1)。
- 系譜図の表示については、日本の育成品種についてほぼ網羅し、系譜図上の各品種をクリックすることで、在来品種まで系譜をさかのぼることができる。またその品種を親とする一覧表も表示する(図2)。
- データベースはOracle9iで構築し、別途Webサーバーを用いて公開している。VisualBasicで作成された稲品種入出力プログラムを用いることにより、農研機構に属する各育成地からもデータベースへの入力出力が可能である。
成果の活用面・留意点
具体的データ


その他
- 研究課題名:イネ品種特性データベースの構築
- 課題ID:08-01-01-01-04-04
- 予算区分:シミュレーター
- 研究期間:2002∼2005年度
- 研究担当者:太田久稔、井辺時雄、安東郁男、清水博之、山口誠之、芦澤武人、三浦清之、春原嘉弘、岡本正弘
- 発表論文等:太田久稔・井邊時雄・安東郁男,
イネ品種特性データベース,
職務作成プログラム, 2003.