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荒廃地などの小区画分散地を対象とした放牧において、放牧地の造成や家畜の移動・捕獲運搬車、給餌車を開発し移動放牧を行った。作業時間は4ブロック2.48ha、8~10頭の親子放牧と育成放牧で206時間であった。草種はオーチャードグラスとペレニアルライグラスの混播で、180日前後、600~800頭/haの放牧であった。子牛の増体はDGで雌が0.71kg、雄で0.85kgであった。
未利用荒廃地の放牧による活用が期待されている。しかし、わが国の国土条件では小区画分散地なため容易に放牧を取り入れることができない。この様な場所で放牧を実現するため、水田や畑の荒廃地を対象に造成を行い、想定する放牧作業体系に必要な牧柵設置、家畜運搬車、給餌車などの個別技術を組み合わせ、放牧作業実態を明らかにする。
(表1) 。
表2 に示した。現存量は転牧時毎の5cm刈取り量で示した。牧養力は親子放牧でもあり、成牛の頭 数で示した。放牧期間中の子牛の増体がDGで雌が0.71kg、雄で0.85kgであった。
図1 に示す通りで、99年度は206時間の実作業であった.分散地では移牧に、水田では牧柵下や法 面の刈り取り給餌に多くの労力を必要とした。これは牧養力にも寄与した。