離乳子豚へのセロオリゴ糖給与による増体量改善効果
※アーカイブの成果情報は、発表されてから年数が経っており、情報が古くなっております。
同一分野の研究については、なるべく新しい情報を検索ください。
要約
飼料にセロオリゴ糖を0.5%添加して離乳子豚に給与すると、飼料摂取量は増加し、日増体量は改善される。
- キーワード:セロオリゴ糖、日増体量、ブタ、家畜栄養
- 担当:畜産草地研・家畜生理栄養部・中小家畜代謝研究室
- 連絡先:電話029-838-8656、電子メールryozo@affrc.go.jp
- 区分:畜産草地
- 分類:技術・参考
背景・ねらい
離乳直後の子豚は種々のストレスを受け、飼料摂取量の低下や下痢等疾病の発生によって増体量が減少し、生産性に悪影響が出る。そこで、新規なオリゴ糖であ
るセロオリゴ糖を離乳子豚に給与し、増体量を改善することによって、生産性の改善を図ることをねらいとする。
成果の内容・特徴
- セロオリゴ糖を0.5%飼料に添加して4週離乳の子豚(各試験区6頭ずつ配置)に給 与すると、飼料摂取量に増加傾向が見られ、日増体量は有意(P<0.05)に改善される。 飼料効率はセロオリゴ糖投与による影響は認められない(表1、図1)。
- 乾物、粗蛋白質、粗脂肪の消化率にセロオリゴ糖投与の影響は見られない(表1)。
- 盲腸内のVFA濃度は、セロオリゴ糖投与によって酢酸、イソ吉草酸濃度が高くなる 傾向が見られるが、他のVFA濃度に違いは見られない(表2)。
成果の活用面・留意点
- セロオリゴ糖給与による日増体量改善のメカニズムは不明であるが、腸内菌叢の変動 が推定され、現在解明中である。
- セロオリゴ糖の最適添加量を明らかにする必要がある。
具体的データ
その他
- 研究課題名:セロオリゴ糖の有する新規機能性の探索
- 課題ID:12-02-03-01-07-03
- 予算区分:交付金
- 研究期間:2003~2004年度
- 研究担当者:高田良三、村上 斉、山崎 信、大塚 誠、眞許勝弘(秋田十條化成)
- 発表論文等:特願2002-146782