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データベース化を図る調査マニュアル等各種開発した手法による全国30地区の 国営用水路事業地区の水利関連情報の収集・分析により、行政部局の計画技術者に対して、用水路システムの水利計画設計に参考となるデータベース情報が提供できる。
国営事業で構築される用水路システムは、複雑かつ大規模な水利構造物である。また、現在の水田を主体とする国営事業地区の約70%は、更新・改修事業(国営2、3期事業)が占めている。今後の事業地区の水利計画や全体実施設計の際には、関連地区の水利情報を自由に取り出せるデータベースの活用が必要である。そこで、行政部局の計画・設計技術者の利用を想定したデータベースのプロトタイプを開発し、水利技術情報の普及を図る。
国営事業を対象に30地区の事業地区(計画・実施・完了)の関連データを現地調査や資料調査及び委託事業(旧依頼研究)を通して、収集・分析し、データベース化を図った。データベース構造を図1に示す。地区位置図、事業概要、事業地区平面図、及び主要水利施設写真等の各データファイルが検索閲覧できる。その内容を下記に示す。
農林水産省の調査管理事務所等の水利設計担当者等の利用(CD-ROM)を想定している。今後、データベースのプロトタイプを事業等により実用化する必要がある。
図1 データベース構造
表1 調査(問診)事項一覧(調査マニュアル)
図2 水路機能模式図に利用する水利施設要素の表記法(図記号の提案)
図3 データの表示例