乾物生産からみた大豆の収量評価
要約
- 担当:東北農業試験場・地域基盤研究部・生理生態研究室
- 部会名:総合農業
- 分科会名:畑作物
- 分類:(3)
成果の内容
- 技術・情報の内容及び特徴
1983年から1986年にかけて盛岡において収穫した圃場試験のデータを整理し、開花期の乾物重、開花期から子実肥大始期までのCGR、子実肥大始期から盛期までのCGR及び開花期から子実肥大始期までの茎への乾物分配率を説明変数とする重回帰式により収量の変動を表わした。その結果、品種によって式に取り込まれる変数は異なり、早生種では、開花期から子実肥大始期までの乾物生産が、中晩生種では、開花期までの乾物生産が最も重要であることが明らかとなった。
表1.収量評価式と寄与率
- 技術・情報の適用効果
寒冷地における多収大豆の理想生育型としては、従来開花期までの乾物生産の確保を重視してきたが、本情報は、品種別に、より詳細に理想生産型を追及する手がかりを与えるものである。
- 適用の範囲
寒冷地栽培大豆一般。
- 普及指導上の留意点
特になし
具体的データ

その他の特記事項
- 研究課題名:寒冷地大豆の好適肥培管理エキスパートシステム
- 予算区分:別枠(情報処理)
- 研究期間:昭和62年~平成元年