東北地域水稲多収事例データベース

※アーカイブの成果情報は、発表されてから年数が経っており、情報が古くなっております。
同一分野の研究については、なるべく新しい情報を検索ください。

要約

  • 担当:東北農業試験場・水田利用部・栽培生理研究室
  • 部会名:総合農業
  • 分科会名:稲
  • 分類:(3)

成果の内容・特徴

  • 技術・情報の内容及び特徴
     1. 昭和51年度以降の東北地域における農業試験場の水稲栽培試験成績概要書に記載 されている粗玄米重が
         800g/平方メートル以上の事例が収録されている。
     2. データベースは、収録されている事例の多岐にわたる技術諸元、生育・収量形質 などが、生育や収量を解析
         しやすいように整理・分類されている。
     3. 収集した事例は、栽培法、収量・収量構成要素、生育データ1(草丈・茎数等)、 生育データ2(乾物・窒素吸収量
         等)に分割し、市販ソフトウェアによりデータベース化 されている(図1)。総事例数は、375件あり、 そのうち草丈・
         茎数等のデータのある事例は188件、乾物、窒素等のデータのある事例は 102件、両方とも持つ事例は89件
         である。
     4. このデータベースは、地域、品質、収量などの条件を設定して希望のデータを検索 するためのプログラム(図2)
         によって、画面の指示 通り操作すれば容易に検索できるようになっている。
  • 技術・情報の適用効果
    本システムを活用することにより、多収稲作技術解析に必要な基礎資料の収集・ 解析に、従来要していた多大な労力が節減できる。
  • 適用の範囲
    国公立試験研究機関等(ただし、収集事例は東北地域の主として日本海側に 限られる)
  • 普及指導上の留意点
    データベース本体は変換作業により他のソフトウェアの利用が可能である。ただし、 検索プログラムは開発に用いた市販ソフトウェア専用であるため、実行するためには 同一のソフトウェアが必要である。

具体的データ

図1 データベースの画面表示例

図2 検索プログラム

その他

  • 研究課題名:寒冷地における栄養・土壌診断技術の確立と栽培技術の情報化
  • 予算区分 :水田畑作
  • 研究期間 :昭和63年~平成2年
  • 発表論文等:東北農業研究(1989)