減圧脱気によるりんご漬の製造法
※アーカイブの成果情報は、発表されてから年数が経っており、情報が古くなっております。
同一分野の研究については、なるべく新しい情報を検索ください。
要約
- 担当:東北農業試験場・畑地利用部・流通利用研究室
- 部会名:流通・加工
- 分科会名:
- 分類:(2)
成果の内容・特徴
-
技術・情報の内容及び特徴
りんごを食塩溶液中で果肉が水浸状になるまで減圧脱気し、食塩の浸透を速め短期間で製品化する方法である。
1. 8%食塩溶液中にりんごを浸漬し、減圧30mmHgで5時間脱気後、この減圧処理溶液を用いて本漬を行う。本漬に際し処理溶液の使用量はりんごと同量とする。
2. 原料りんごは果肉硬度の高いふじ、国光、紅玉等が好適である(図1)。
3. 味覚、歯切れの点でりんご漬はホールでの製造が望ましい(表1)。
- 技術・情報の適用効果
1. 減圧処理溶液で本漬を行うため、従来のりんご漬に比べて食塩量が2分の1でよく、製品化が1ヶ月以上短縮することができる。
2. 減圧処理溶液に糖・酸の添加が容易であり、糖度・酸度の低いりんごにも利用が可能である。とくに酸含量の低いりんごは減圧処理溶液に対して0.5%程度のクエン酸を
添加することにより味の向上が図られる。
- 適用の範囲
りんご
生産地域
- 普及指導上の留意点
原料りんごは収穫後直ちに処理加工することが望ましい。
具体的データ


その他
-
研究課題名:野菜、果実の香味を生かした漬物の改良・開発
- 予算区分 :経常
- 研究期間 :平成元年~2年
- 発表論文等:なし