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トマトを栽培する軒高4mの高軒高ハウスの夏季日中の気温は、防虫ネットを展張しても防虫ネットを展張していない軒高2mの普通軒高ハウスより低く、さらに細霧冷房を併用すれば外気温より低下する。
近年、わが国において従来のハウスよりも軒が高い高軒高ハウスの設置が増加している。高軒高ハウスでは、広い空間を利用し栽培ができることや、高温期における高温抑制効果が期待されている。しかし、これまでに高軒高ハウスにおいてハウス内の温度の垂直分布を長期にわたり調査した結果はない。そこで、トマト栽培中の軒高の異なるハウス内の気温を比較し、高温期における高軒高ハウス内の温度環境を明らかにする。また、防虫ネットを展張しても高軒高ハウスは高温抑制効果があるのか、細霧冷房の効果があるのかについて明らかにする。
気温の鉛直分布を測定すると、ハウス内の気温は上部ほど高い(図2,3)。