インターネットワークによるLANの構築

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要約

地域農試におけるLANのモデルとして「四国農試LAN」を構築した。本システムでは、四国農試の仙遊地区と大麻山地区の2地区をINS64によるインターネットワーキングを行い、2地区のLANが一体化して利用できるとともに、容易に外部のコンピュータヘの接続が行なえる。

  • 担当:四国農業試験場・企画連絡室・研究技術情報科
  • 連絡先:0877-62-0800
  • 部会名:営農・傾斜地農業
  • 専門:情報処理
  • 対象:-
  • 分類:指導

背景・ねらい

近年パソコンは低価格化で急速に普及しつつあり、また情報通信ネットワークシステムが新しい社会基盤として注目されつつある。このような背景を踏まえ、地域農業試験研究機関における高度情報化社会に適合したLANの構築を行う。特に四国農試では2地区のインクーネットワークが必要であった。
また、一般の農家の間でもパソコン通信の利用が増加しており、コンピュータネットワークの強化が地域農業活性化の重要なポイントになっていくことも予想される。

成果の内容・特徴

  • LAN基幹部分にはイータネットケーブルを敷設し、規格は10BASE5を利用した。
  • 場長室、各部長室、研究室、企画連絡室各科課室、総務部及び主要な実験室からLANへの接続を可能とした。
  • 仙遊地区と大麻山地区(距離約2km)の両地区はそれぞれ独立したLANとするとともにそれぞれの地区にIPルータを設置し、2地区間はNTTのINS64回線によるインターネットワークを行った。
  • ディスクサーバーとしてワークステーションを1台設置し、仮想ディスク機能が利用できるようにした。
  • ソフトの面では、TCP/IPのプロトコルを利用し、場内のLAN及び全国の農林水産試験研究機関をつないだWAN(Wide Area Network)の利用ができるとともに、端末機能、ファイル転送機能等の各種機能が利用できる。

成果の活用面・留意点

このシステムは、四国農試独自のものであるが、研究、総務、図書資料などの各部門で同時に有機的に利用できるものとして、他の地域農試に限らず、公立場所等他の研究機関でも広く活用が可能である。

具体的データ

 

表1 四国農試場内LANの構成

 

図1 四国農試場内LAN模式図

その他

  • 研究課題名:情報ネットワークの確立
  • 予算区分:経常
  • 研究期間:平成5年度(平成4~6年)
  • 研究担当者:安武正史・田中和夫
  • 研究論文等:第2回農林水産情報研究会講演集P51~54