公立試験研究機関の野菜に関する試験成績所在情報データベース

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要約

昭和42年度から平成4年度までの26年間にわたる全国の公立試験研究機関の野菜に関する試験成績所在情報データベースを構築した。

  • 担当:四国農業試験場・企画連絡室・研究技術情報科
  • 連絡先:0877-62-0800
  • 部会名:野菜・花き・茶
  • 専門:情報処理
  • 対象:果菜類等
  • 分類:普及

背景・ねらい

消費ニーズに対応した野菜の高品質・多品目少量生産を可能とするには、試験研究に裏付けられた数多くの技術情報が必要であり、これまでに蓄積された試験成績を効率よく利活用することが望まれる。そこで毎年、野菜・茶試で取りまとめられている「野菜試験成績概要集」をもとに、昭和42年度から平成4年度までの26年間にわたる全国の公立場所の野菜試験成績の所在情報データベースを構築する。

成果の内容・特徴

  • 野菜試験成績概要集に納められている課題数は、年々増加し、平成4年度では全国で2,473課題となっている。本データベースの対象とした26年間の試験成績課題数の合計は34,009課題である(表1)。
  • 各試験成績を1つのレコードとし、それぞれに「通し番号」「野菜試験成績概要集の試験成績課題名」「担当公立場所名」「試験対象野菜名」「研究分野」「試験年度」「地域ブロック名」「ページ番号」の8つの項目を表形式で入力している。
  • 本データベースの「試験対象野菜名」の項目では、143品目に分類されており、品目ごとの試験成績課題数を表2に示している。
  • 試験成績課題名」の項目では、できるだけ用語の統一をおこなっている。「分類項目」では29の研究分野に分類している。「試験対象野菜名」では複数の呼称が用いられている野菜を143品目の名称に統一している。
  • 「試験年度」と「地域ブロック名」の項目から、該当する野菜試験成績の所在する冊子を、また、「ページ番号」の項目から記載されているページを知ることができる。
  • 本データベースを利用することによって、これまでに蓄積された野菜試験成績から容易に目的とする技術情報を入手することが可能である。

成果の活用面・留意点

本データベ‐スの利用に当たっては市販のソフト「桐(Ver.4)(管理工学研究所)」が必要である。利用に際して、先ずフロッピーデスク(5枚)に格納している年度別のデータファイルを1つのファイルに合体させハードデスクに格納する。次に「桐」のソフトを立ち上げ「FORM.TBL」を作動させた後、合体させたファイルを読み込み、最後に「桐」形式のデータベースとして保存する。本データベースの提供を希望する場合は、四国農業試験場との協議が必要である。

具体的データ

表1.データベース化した野菜試験成績の年度別試験成績課題数

 

表2.野菜試験成績の対象となった143品目とその課題数

 

その他

  • 研究課題名:栽培試験のファクトデータベース化
  • 予算区分:経常
  • 研究期間:平成5年度(平成4~6年)
  • 研究担当者:田中和夫・安武正史
  • 研究論文等:
    園芸学会平成5年度春季大会研究発表、第62巻別1286-287
    園芸学会平成6年度春季大会研究発表予定 「今月の農業」第38巻第1号59-61