WWWを利用した既存データベースへのアクセス手法の改善
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要約
UNIXワークステーション上で、市販のデータベース管理システムを使用して構築されたデータベースについて、WWWからアクセスする手法を検討した。この手法を用いることによって、既存のデータベースを容易にWWW上で提供できる。
- 担当:中国農業試験場 企画連絡室 研究技術情報科
- 連絡先:0849-23-4100
- 部会名:情報研究
- 専門:情報管理
- 分類:普及
背景・ねらい
農業分野においても、これまで数多くのデータベースが構築されているが、利用にあたっての手順が煩雑である等の理由から、必ずしも十分に活用されているとは言えない。このようなデータベースについて、簡便に利用できる手法を検討する必要がある。一方、近年のコンピュータネットワークの発展に伴って、ネットワーク上の情報提供・収集システムであるWWW(World Wide Web)の利用が活発になっている。このWWW上でデータベースを提供することによって、幅広い利用者が容易にデータベースを利用できるようになり、データベースの活用を図ることができる。このような観点から、既存のデータベースとWWWを簡易に結びつける手法を検討する。
成果の内容・特徴
- UNIXワークステーション上で、市販のデータベース管理システムを使用して構築されたデータベースについて、WWWからアクセスする手法を検討した。また、この手法を実際に既存のデータベースに適用して、「研究成果情報検索利用システム」を作成した。このシステムは支障なく運用できることを確認した。このシステムの画面の実例を図1,図2に示す。
- この手法の仕組みを図3に示した。データベースへアクセスするための標準的な言語であるSQL言語を組み込んだプログラムを作成した。WWWからこのプログラムを呼び出すことによって、WWWからデータベースへのアクセスを実現できるので、利用者はWWW上での操作のみによってデータベースにアクセスできる。
- この手法は既存のデータベースに直接アクセスする仕組みになっており、この手法を適用するために既存のデータベース本体に手を加える必要はない。したがって、既存のデータベースは従来からの利用法のままでも利用できるとともに、データベースの維持管理も従来通りに行うことができる。
成果の活用面・留意点
UNIXワークステーション上に構築された既存のデータベースを容易にWWW上で提供できる。
システムを構成するにあたって必要な情報は、要請に応じてその都度提供する。
具体的データ



その他
- 研究課題名:WWWによるデータベースの活用
- 予算区分:経常
- 研究期間:平成7年度(平成7年~平成9年)