広報活動報告

サツマイモの品種改良について、鉾田第二高等学校で講演を行いました。

情報公開日:2023年7月 7日 (金曜日)

日時

令和5年6月26日(月曜日)13時30分~14時20分

場所

茨城県立鉾田第二高等学校
「Google Meet」によるオンライン講義

講師

農研機構 中日本農業研究センター 温暖地野菜研究領域 栽培管理グループ 上級研究員 田口和憲

概要

田口上級研究員が、茨城県立鉾田第二高等学校(鉾田市)でサツマイモの品種改良についてのオンライン講義を行い、農業科の生徒を中心に約100名の生徒が参加しました。鉾田市は、野菜の産出額が全国一位であり、サツマイモの産出額も全国一位です。 同校では、生徒たちみずからが地域の重要作物サツマイモ栽培についての研究に取り組んでおり、昨年は教職員の先生方が農研機構を訪問されています。

オンライン講義では、田口上級研究員が作成した資料に基づいて、サツマイモの歴史、特徴、品種とその利用について解説を行いました。サツマイモの品種改良では、何世代にもわたって交配や選抜を繰り返し、目的にあった味や収量、病害虫への耐性を長い時間をかけて向上させ、消費者や生産者の様々なニーズに応えられる品種を開発していることを伝えました。また、近年、農研機構で開発された新品種として、収穫直後から甘い「あまはづき」、冷涼地でも収量がとれる「ゆきこまち」、加工にも向く良食味の「ひめあずま」などの紹介も行いました。

講義の最後では、生徒たちに向けて、鉾田で出来たサツマイモを「ホコタイモ」として、地域の特産に誇りを持って世界に向けて胸をはって育ててほしいとエールを送りました。日本農業の将来を担う若者たちが関心を持ってもらえたら、何よりです。

当日の様子

オンラインによる講義の様子(写真:鉾田第二高校提供)