日時 | 令和2年11月7日 (土曜日) 9時30分~10時30分 |
場所 | 農研機構東北農業研究センター 北辰興農閣 研修室 |
話し手 | 農研機構東北農業研究センター 生産環境研究領域 病害虫グループ 上級研究員 田渕 研 |
ファシリテーター | 農研機構東北農業研究センター 研究推進室長 長谷川 啓哉 |
主催 | 農研機構東北農業研究センター |
内 容
今回は「気候変動がイネ害虫のカメムシ類に与える影響」というテーマで、次の内容で解説してもらいました。
- 気候変動と昆虫
- 斑点米カメムシとは
- 気候変動と斑点米カメムシ
また、来場者には、開会前及び終了後に展示室の成果パネルや展示物を見学いただき、職員が質問に対応しました。
参加者からは、「気候変動と昆虫の世代数の変化をもう少し解説してほしい」「スイートコーンのアブラムシ防除に早期の薬剤散布は効果があるか」「クモはカメムシの防除に効果があるか」「イネ科雑草が感染拡大経路と関連があるか」「種子生産ほ場の畦畔は雑草がない状況であるが通常の(イネ)生産ほ場との違いはあるのか」「サンプリング手法について」「耕作放棄地と道路のシミュレーションでどちらの侵入確率が高いか」「カメムシの日本の分布域と世界の分布域は?」の等多くの質問をいただきました。
参加者へのアンケートでは、「クモヘリカメムシが越冬するのに2月の最高気温4.7°Cという数字が分かって良かった」「カメムシの種類、発生・成長などの生態が理解できた」「説明、資料がとても分かりやすかった。カメムシの分布拡大の傾向などが分かり、参考になった」「分布変化の最新データや分布拡大に影響する要因など大変参考になった」「温暖化による影響が米の害虫にまで及んでいることに不安を覚え更にスピーディーな効果的な対策が必要と感じた」「今年の斑点米は例年になく多く、次年度に向けての対策に参考になった」などのご意見が寄せられました。
なお、今回の市民講座には19名の参加がありました。
今年度はコロナ対策として、スタッフ及び参加者に入館前の検温・手指の消毒のほか、参加者から健康状態確認書の提出をお願いしました。
講演のようす
|
講演のようす
|