日時 | 2022年10月1日 (土曜日) 10時00分~11時00分 |
場所 | 農研機構東北農業研究センター 北辰興農閣 研修室 |
話し手 |
農研機構東北農業研究センター
畑作園芸研究領域
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主催 | 農研機構東北農業研究センター |
内 容
今回は「岩手で世界レベルの晩抽性ハクサイができました」というテーマについて、次の内容で解説しました。
- 育種とは
- カブとダイコンの違い
- ハクサイの育種
- ハクサイ新品種「いとさい1号」
また、来場者には、開会前及び終了後に展示室の成果パネルや展示物を見学いただき、職員が質問に対応しました。
参加者からは、「カブの仲間、ダイコンの仲間と分けるのは花の色で分けるのですか」「いとさい1号は市場に出ているのですか」「新品種を開発しても研究段階で終わって市場に出ないということが結構あるのか」「苦労して作られた品種の種は商品とならなくても保存するのか」「つけな中間母本2号は長日条件で開花するとのことが、いとさい1号は長い低温に当たったら開花するのか」「今回は晩抽性のDNAを使って育種したが、長日条件で開花する遺伝子を使った育種をするのか」「いとさい1号の親にタイニーシュシュを選んだ理由と何回くらい戻し交配したのか」「なぜハクサイの晩抽性に取り組んだのか」等多くの質問がありました。
参加者へのアンケートでは、「話の内容が分かりやすく途中でクイズなどを交えて楽しく聞くことができた」「晩抽性という形質をただ導入すればよいのではなく、おいしさや結球等の他の形質とのバランスが大切なのだと知り勉強になった」「品種の開発に大変な苦労と時間がかかることに驚き感動しました」「地球温暖化のスピードに品種改良が追いついていくのか心配です」「内容がよく分からなかった」「技術者のご苦労がよく分かりました」「育種の苦労などをお聴きすることができて良かったです」「消費者と研究者の立場の中間に立つ苦労を知れました」「私は家で菜園を楽しんでいるので講義の内容がちょっと違うかな?という感じがした」「カブと大根の分類は花の色で分類はなるほど(と思った)」などの意見が寄せられました。
なお、今回の市民講座には10名の参加がありました。
今年度はコロナ対策として、スタッフ及び参加者に入館前の検温・手指の消毒をお願いしております。
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講演の様子