プレスリリース
農研機構が肥料・農薬を大幅に節約できる 露地野菜作向け「うね内部分施用機」を開発

情報公開日:2008年7月16日 (水曜日)

独立行政法人 農業・食品産業技術総合研究機構
東北農業研究センター
中央農業総合研究センター
井関農機株式会社

(独)農業・食品産業技術総合研究機構(略称:農研機構)は、キャベツ・ハクサイ栽培前のうね立て作業時に、苗を移植する位置付近の土壌に肥料や農薬を攪 拌しながら帯状に施用する「うね内部分施肥技術」を開発し、このたび、「うね内部分施用機」が農業機械メーカーから試験販売されることとなりました。この 技術の導入による適切な施肥削減方法とコスト削減効果を紹介するとともに、市販される「うね内部分施用機」の実演・発表会を開催します。農研機構では、施 肥および農薬の効果を保ちつつ減化学肥料・減農薬を実現できる技術として「うね内部分施肥法」を開発し、肥料を慣行の70~50%に、根こぶ病防除用の農 薬を約1/3に大幅に削減できることを明らかにしてきました。また、農業機械メーカーと共同で「うね内部分施用機」の開発を行い、全国各地で現地実証試験 を進めてきました。本技術は、生産資材の価格高騰が大きな問題となる中で、コスト低減を図る有効な技術として注目され、普及が期待されています。