プレスリリース
福島県川俣町における放射性物質を含む稲わら・雑草、枝葉等の減容化実験設備の公開

情報公開日:2012年12月19日 (水曜日)

独立行政法人 農業・食品産業技術総合研究機構
中央農業総合研究センター
東北農業研究センター

ポイント

  • 12月21日(金曜日)に、報道関係者を対象に福島県川俣町現地プラントにおいて、放射性物質を含む稲わら・雑草、枝葉等を減容化する実験設備の公開、概要説明を行います。

概要

(独)農研機構 中央農業総合研究センターと東北農業研究センターは、(独)森林総合研究所と共同で、福島県川俣町との連携の下に、農林水産省の委託プロジェクト研究「農地・森林等の放射性物質の除去・低減技術の開発」の中で「放射性物質を含む作物等の安全な減容・安定化技術の開発」を担当し、東日本大震災に伴う東京電力福島第一原発事故により放射性物質に汚染された稲わら等の安全な減容・安定化技術開発に関する実証試験に取り組んでおります。
このたび、放射性物質を含む稲わら・雑草、枝葉等を乾燥、粉砕し、ペレット状に圧縮成型処理することにより、容積を5分の1~10分の1に減容化する設備を報道関係の皆さまへ公開するとともに、概要を説明することとしましたので、下記のとおりご案内します。なお、成型設備の運転実演も行います。

準備の都合上、参加を希望される方は、別紙に御記入のうえ、12月20日(木曜日) 17時00分までに、FAXでご連絡願います。
なお、現地での混乱を避けるため、必ず事前にお申し込みいただきますようお願いします。

日時

平成24年12月21日(金曜日) 14時00分~

場所

福島県伊達郡川俣町山木屋細畑(ほそばた)

設備内容

農地や林地等から発生する放射性物質を含む稲わらや雑草、枝葉等について、(1)荒粉砕し、(2)火力乾燥、(3)ハンマーミルで粉砕、(4)複数の材料を混合処理、(5)ローラー・ディスクダイ式成型機でペレット状に圧縮成型、(6)水分15%以下まで仕上げ乾燥し、安定的に貯蔵できるようにする減容化設備です。なお、本設備は作業時の放射性物質の周囲への飛散を防ぐ構造としており、作業者の安全性を確保する設備としています。

留意事項

  • 参加される方は、13時50分までに現地にお集まり下さい。
  • 交通案内:川俣町の国道349号と国道114号の交差点から国道114号線で浪江方面に直進約9km、坂を上がりきった左手に(株)笠原鋳物工場があるので約1km直進し「細畑」バス停を左折、約500mで除染物の仮仮置き場があり、その先に現地担当者がいますので指示に従い駐車して下さい(別添地図参照)。
  • 当日の天候、現地の交通事情等により、実施作業は変更になる場合があります。
  • 現地は計画的避難区域です。計画的避難区域に係る作業等の留意点については、原子力安全委員会より助言された内容に従って下さい。