プレスリリース
「かしこい・つながる」農業機械の実演会

- 通信制御共通化技術と農作業ロボット研究の現状と将来 -

情報公開日:2014年4月 8日 (火曜日)

ポイント

  • 4月11日(金曜日)に作業技術研究会を開催します。
  • 農業機械の通信制御共通化が進み、国内各社の市販作業機に装着されるようになりました。そこでトラクタと作業機による通信制御の実演と説明を行います。
  • 農作業ロボットについても実演と説明を行い、今後の通信制御共通化の方向性について議論を深めます。

概要

農研機構では、「通信制御共通化技術と農作業ロボット研究の現状と将来」のテーマで作業技術研究会を開催します。
「通信制御の共通化」は、今後の農業機械開発の進む方向として、重要な技術と位置付けており、今回は4機種の作業機を準備して、トラクタと連動させてどのような作業が可能となるか、そのメリット等をご説明します。さらに、通信の共通化と連動する部分の多い農作業ロボットについても、農研機構における開発状況をご紹介します。
つきましては、本研究会を幅広くご案内いただくとともに、当日、ご参加のうえ、紙面、番組等でご紹介いただければ幸いです。


詳細情報

平成26年度総合研究試験研究推進会議 作業技術研究会「通信制御共通化技術と農作業ロボット研究の現状と将来」開催要領

1. 趣旨

トラクタと作業機における通信制御共通化技術の開発の成果は、メーカー間の壁を超える接続互換性と高度な制御を可能にする「かしこい・つながる」農業機械の実現に大きく貢献し、日本農業機械工業会による規格化を契機に国内各社の市販作業機に装着されるようになった。この成果は高度な通信制御を簡易なシステムで実現できるオープン・ネットワーク・システムとして海外でも注目されており、近い将来、国際規格として海外に普及する情勢である。そこで、これらの技術を一堂に会し、農作業ロボット技術との融合も視野に入れつつ、現状の理解と今後の取り組みの方向性について議論を深めて研究推進に役立てる。

2. 開催機関(共同開催)

(独)農業・食品産業技術総合研究機構 中央農業総合研究センター(以下 農研機構 中央農研)
(一社)日本農業機械工業会

3. 開催場所

基調講演 中央農業総合研究センター 大会議室(茨城県つくば市観音台3-1-1)
実演 中央農業総合研究センター B地区(茨城県つくば市観音台1-31)

4. 開催日時

平成26年4月11日(金曜日) 9時00分~12時00分

5. 内容

  • 1) 開会挨拶            9時00分~9時10分
    • 中央農業総合研究センター所長
    • 日本農業機械工業会会長
  • 2) 基調講演            9時10分~9時40分
    • 我が国における通信制御共通化技術と農作業ロボット開発の取り組み
      • 農研機構 北海道農業研究センター 渋谷 幸憲
    • < 移動 9時40分~10時00分 >
  • 3) 通信制御共通化技術に関する実演と説明      10時00分~11時00分
    • (1) AG-PORTによる車速制御(クラス3相当)
      • ヤンマー EG105トラクタ+やまびこ BSMスプレーヤ
        • (株)やまびこ 佐藤 広志
    • (2) AG-PORTによる車速連動制御
      • 三菱 GA30トラクタ+IHIスター MBC200ブロードキャスタ
        • (株)IHIスター 森 素広
    • (3) 1ピンコネクタによる車速連動制御
      • クボタ SMZ95トラクタ+松山 ハローシーダ
        • (株)クボタ/松山(株) 白井 芳之
    • (4) ヒッチ水平制御による代かき作業
      • 井関 NTA55トラクタ+小橋 TX382サイバーハロー
        • 小橋工業(株) 池田 幸治
  • 4) 農作業ロボット技術開発の紹介          11時00分~12時00分
    • (1) トラクタロボット
      • 農研機構 中央農研 玉城 勝彦
    • (2) 田植えロボット
      • 農研機構 中央農研 長坂 善禎
    • (3) コンバインロボット
      • 農研機構 中央農研 齋藤 正博
    • (4) 遠隔操縦トラクタ
      • 農研機構 生物系特定産業技術研究支援センター 林 和信
  • 5) 閉会

6. 参集範囲

農林水産技術会議事務局及び行政部局、農業・食品産業技術総合研究機構、日本農業機械工業会、国際標準化機構(ISO)、その他主催者が必要と認めた者

7. その他

  • 1) 日本農業機械工業会が4月7~10日に開催するISO/TC23/SC19農業エレクトロニクス分科委員会及び関連作業部会等に出席する海外委員も参加予定。
  • 2) 使用言語は日本語・英語(逐次通訳あり)

8. 事務局(参加申込先)

農研機構 中央農業総合研究センター 作業技術研究領域 元林 浩太
Tel 029-838-8815 Fax 029-838-8538 Email kmoto(at)affrc.go.jp