ポイント
- スイーツや料理材料としての需要が高まっているカーランツ等の小果樹類の省力的栽培法や 加工利用など、被災地の早期復興に役立つ研究成果をご紹介します。
概要
東日本大震災からの復興に向けて農林水産省が実施する「食料生産地域再生のための先端技術展開事業」において、果樹分野では、平成23年度に現地実証施設を宮城県に設置し、平成24年度からブドウ、小果樹類、クリ等に関する先端的な生産技術を駆使した実証研究を進めてきたところです。
この度、本事業で得られた研究成果の速やかな普及を図るため、成果伝達会を開催いたします。本伝達会では、スイーツや料理材料としての需要が高まっているカーランツ*等の小果樹類の栽培法や加工利用など、被災地の農家の方々が収益性の高い経営を実現するために有効な魅力ある果樹農業技術を提案します。
報道関係各位におかれましては、本成果伝達会にご参加の上、紙面、番組等でご紹介頂ければ幸いです。
*カーランツとは
カーランツはフサスグリの英語名で、ヨーロッパ原産のユキノシタ科スグリ属の小果樹です。果実は色によって、レッドカーランツ、ホワイトカーランツがあります。樹の高さは成木で1.5m程度になり、初夏に房状の果実を着けます(図1)。果粒は0.5g程度と小さいです。酸味が強く、ピューレ(図2)等の加工に適します。
赤いルビーのようなレッドカーランツは外観が美しく、洋菓子店やフランス料理店で、ケーキや料理の飾りや、ソース、ジャム等の幅広い用途に使われるようになっています。
開催日時
平成27年6月17日(水曜日) 10時40分~15時10分 (午前:視察、午後:成果伝達会)
開催内容
「平成27年度 成果伝達会プログラム」をご覧ください。
主催
農林水産省 食料生産地域再生のための先端技術展開事業
地域再生(果樹生産)コンソーシアム
開催場所
宮城県農業・園芸総合研究所 Tel:022-383-8132
(〒981-1243 宮城県名取市高舘川上字東金剛寺1)
JR東北本線「南仙台駅」または「名取駅」より車で約10分
現地実証圃場(宮城県亘理郡山元町)
参集対象
生産者、生産者団体、行政・普及組織、研究機関、食品企業、外食産業、観光業、流通販売業、その他小果樹類の栽培・加工ビジネスに関心を持つ方
募集定員
80名程度(先着順)
参加費
無料