プレスリリース
アルカリ溶液で処理した米粉は高品質な食品加工に向く

- この米粉と国産小麦粉で、グルテン添加なしで良質な食品製造が可能 -

情報公開日:2011年11月25日 (金曜日)

ポイント

  • アルカリ溶液処理と湿式粉砕により製造した米粉は、従来よりも損傷デンプンが少なく、粒度が細かいため、パンや洋菓子等の食品加工に向くことを見出しました。
  • この米粉と北海道産の小麦粉とをブレンドすることで、グルテンを使わずに良質な米粉食品を製造できることを確認しました。
  • 米粉製品の需要が拡大することで、自給率向上につながることが期待されます。

概要

  • 米をアルカリ溶液に浸してから湿式粉砕することにより、従来よりも損傷デンプンが少なく、粒度が細かい米粉となり、パンや洋菓子等の食品加工において、膨らみ等に優れる(加工適性が高い)ことを見出しました。
  • パン、麺、洋菓子等の用途にあわせて北海道産品種の小麦粉を選択し、食材と合わせて加工することにより、グルテン無添加の良質な米粉食品を製造できることを確認しました。
  • 本技術は米粉製品の需要拡大に貢献するとともに、食料自給率の向上や地域の6次産業化の推進につながることが期待されます。
  • 本技術は、経済産業省北海道経済産業局による地域イノベーション創出研究開発事業「画期的低コスト高品質道産米粉を用いた新規高付加価値食品の開発」(平成21~22年度)の成果です。

詳細はこちら(PDFファイル)