独立行政法人 農業・食品産業技術総合研究機構
独立行政法人 国際農林水産業研究センター
ポイント
- 白米のアミロース含有率が約30%と高い、北海道向けとして初めての高アミロース水稲新品種「北瑞穂」を育成しました。
- 「北瑞穂」の米は粘りが少ないことから、米粉麺やライスパスタへの加工適性や食味に優れ、米粉クッキーに加工すると、サクサクとした食感を得ることができます。
概要
- 農研機構 北海道農業研究センターと国際農林水産業研究センターでは、米粉麺などの米粉加工食品に適した高アミロース水稲新品種「北瑞穂」を育成しました。
- 「北瑞穂」のアミロース含有率は約30%で、一般の品種よりも約10ポイント高くなります。そのため「北瑞穂」の米は粘りが少なく、炊飯米はパサパサして食味は大きく劣りますが、米粉麺やライスパスタに加工しやすく、食味にも優れます。また、米粉クッキーに加工すると、従来の品種とは異なるサクサクとした食感を得ることができます。
- 主食用品種の「きらら397」よりも14%程度多収で、低コストでの生産が可能です。
- 「北瑞穂」は、米粉加工品など主食用以外の新たな用途により、米の消費量を増やし、わが国の食料自給率を向上させるアイテムの一つとして期待されます。平成24年度は、旭川市で2haの作付けが行われています。
関連情報
予算:農林水産省の委託プロジェクト「低コストで質の良い加工・業務用農産物の安定供給技術の開発(平成18~22年度)」
品種登録出願:平成24年4月(出願番号:第26973号)