プレスリリース
(お知らせ) 「北海道向けフェストロリウム品種『ノースフェスト』標準作業手順書」を公開

情報公開日:2025年7月18日 (金曜日)

ポイント

  • 農研機構は、北海道の放牧や追播に適したイネ科牧草であるフェストロリウム品種「ノースフェスト」の標準作業手順書をウェブサイトで公開しました。
  • 本手順書は「ノースフェスト」の越冬性や収量性、飼料品質などの品種特性および既存草地への追播利用を中心に栽培方法について解説したものです。
  • 本手順書に記載された「ノースフェスト」の追播によって、植生の悪化したチモシー草地の生産性を回復することができます。

概要

農研機構は「北海道向けフェストロリウム品種『ノースフェスト』標準作業手順書」を公開しています。

北海道の放牧においては、飼料品質や放牧適性に優れたペレニアルライグラスが主に利用されていますが、ペレニアルライグラスは他の主要な牧草と比較して越冬性が劣るため、冬季の気象条件の厳しい道東地域での利用は推奨されていません。
北海道全域で放牧の普及拡大を図るため、放牧利用において多収で飼料品質に優れ、さらに越冬性を兼ね備えたフェストロリウム品種「ノースフェスト」を育成しました。
「ノースフェスト」は越冬性が優れるため、道東地域でも放牧利用が可能です。また、初期生育も良好であることから、部分的に草地を耕起して新たな牧草を播種し、草地の植生と生産性を回復させる追播にも適しています。

本手順書では、「ノースフェスト」の放牧利用における収量性、越冬性および飼料品質といった品種特性と、放牧および追播を中心とした栽培方法について分かりやすく解説しています。

【利用方法】

  • 以下のURLより、標準作業手順書のサンプル版(PDF)をどなたでもご覧いただけます。
  • 標準作業手順書全編のご利用には利用者登録(無料)またはログインが必要です。
    以下のURLより、「ログイン/利用者登録」のページにアクセスすることができます。

    「北海道向けフェストロリウム品種『ノースフェスト』標準作業手順書」

  【関連情報】

  品種登録番号:ノースフェスト「第28936号」(2022年2月7日)

問い合わせ先
研究推進責任者 :
農研機構 北海道農業研究センター 所長奈良部 孝
研究担当者 :
同 寒地酪農研究領域 主任研究員眞田 康治
広報担当者 :
同 研究推進室 広報チーム長竹内 順一