プレスリリース
悪臭を肥料に変えた高窒素堆肥の開発と利用

- 画期的有機質肥料の誕生 -

情報公開日:2007年3月 2日 (金曜日)

九州沖縄農業研究センターでは、家畜排せつ物の堆肥化過程で発生する悪臭を完熟堆肥に吸着させる堆肥脱臭システムを開発しました。悪臭の主成分であるアンモニアを吸着した完熟堆肥は、窒素成分を2%から7%、窒素の肥効率を20%から70%へと飛躍的に高めた高窒素堆肥へと生まれ変わります。さらに、この高窒素堆肥をペレットに成型することで、堆肥の作業性や輸送性も一挙に改善することができました。
本シンポジウムでは、高窒素堆肥の特長や活用事例を現地視察を交えて紹介するとともに、農家等への普及に向けた今後の展開方向などを検討します。
皆様方の多数のご参加をお待ちしています。

 

 

1.シンポジウムの概要

1.開催日時:平成19年3月9日(金曜日)13時00分~17時30分

2.開催場所:九州沖縄農業研究センター
〒861-1192 熊本県合志市須屋2421 電話:096-242-1150(代)

3.テーマ:肥料と堆肥の性質をあわせもつ有機質資材(窒素付加堆肥)の活用と今後の展望

4.主催:(独)農業・食品産業技術総合研究機構 九州沖縄農業研究センター

5.参集範囲:「技術の開発・普及」に関連する部局・機関、管内各県試験研究機関・県出先機関、市町村、関係団体他

 

2.プログラム

1.挨拶

九州沖縄農業研究センター所長 13時00分~13時10分

2.窒素付加堆肥施設(菊池市旭志川辺)の見学
九州沖縄農業研究センター 九州バイオマス利用研究チーム主任研究員 田中章浩 13時10分~14時40分

3.窒素付加堆肥の現状と今後の開発方向九州沖縄農業研究センター

九州バイオマス利用研究チーム主任研究員 田中章浩 14時40分~15時10分

休憩 15時10分~15時30分

4.窒素付加堆肥の利用研究の現状と今後の展開方向

九州沖縄農業研究センター 土壌環境指標研究チーム主任研究員 荒川祐介 15時30分~16時00分

5.窒素付加堆肥の実証圃での成果と今後の普及方向

熊本県菊池地域振興局 農林部農業普及指導課参事 深田正博 16時00分~16時30分

6.有機質資材の生産販売の現状と今後の販売戦略

九州沖縄農業研究センター バイオマス・資源作物開発チーム 樽本祐助 16時30分~17時00分

  • 7.総合討論 17時00分~17時30分