プレスリリース
焼酎原料の米・麦の生産に関する研究方向検討会の 開催案内について

情報公開日:2005年12月 1日 (木曜日)

九州沖縄地域は焼酎の醸造、消費の基地です。原料となるサツマイモ、麦、米の産地でもあり、文字通り焼酎王国と言えます。しかし、麦、米は輸入物が多く使われており、国産で高品質・低価格な原料の供給が求められています。また、九州の土地利用型農業と関連する食品産業の持続的発展のためにも、この原料生産に関わる研究を進めていく必要があることから、下記のとおり焼酎原料米・麦の生産に関する研究方向検討会を開催することといたしました。
本検討会では焼酎原料である麦・米の研究者、焼酎の醸造業者、小売業者、消費者、行政関係者等が集まり、焼酎の醸造法、嗜好要因、将来の焼酎の消費動向について情報交換を行い、原料の生産に関する研究方向を考えます。


詳細情報

1.開催日時: 平成17年12月8日(木曜日) 13時00分~16時30分

2.主催: 九州沖縄農業研究センター

3.開催場所: 九州沖縄農業研究センター水田作研究部

福岡県筑後市大字和泉496 Tel:0942-52-3101

4.参集範囲: 酒類総合研究所、熊本国税局、公立農業試験研究機関、九州農政局、管内の酒造企業、酒小売業者等、消費者

5.検討会の内容

1) 焼酎概論その1 (講師:酒類総研の三上酵素工学室長)

(1)焼酎の成り立ち、効用

(2)焼酎の製造法、化学的評価法

(3)麹菌・酵母菌の効用、特徴の型、麹菌にとって良い原料とは

(4)「ねかせ」の期間と容器・場所・温度などについて

2) 焼酎概論その2

(1)焼酎材料と精麦適性評価法(精麦の実需者)

(2)焼酎材料と醸造適性評価法(醸造の実需者)

(3)焼酎の好み調査、官能評価法(熊本国税局鑑定官の神谷室長)

(4)現在の消費動向、今後の消費方向( 〃 )

3) 焼酎用としての麦・米の研究(九州沖縄農研の研究者)

(1)有望な水稲の品種・系統について

(2)有望な大麦の品種・系統について

4) 総合討論:パネルディスカッション 「焼酎の市場評価と原料の実需評価からみた焼酎用麦・米の生産に関する研究方向」

(1)各焼酎の特徴、売れ筋(麦、米、芋の別に)、今後の消費の伸びは?

(2)製品の嗜好要因について 「香り」「味」「甘み」「こく」「飲み易さ」「さっぱりさ」「おちつき」「酒精度数」等

(3)好適原料の特性について 求められる材料の形態、物理性、成分など。価格の重みは?

(4)焼酎原料用米麦の生産方向(実需等の要望、研究者の抱負)