背景・ねらい
青果ネットカタログ(以下SEICA*)は、昨年8月に一般公開して以来、無料の生産履歴情報開示システムとして既に800件近くの登録がなされています。
しかしながら、カタログ登録ができても、その情報を閲覧するにはこれまでパソコンや携帯電話等でホームページ(http://seica.info/)にアクセスする必要がありました。一方で、消費者はこれらの情報を店頭で購入前に知りたいという要望が強くありました。
今回、このニーズに応えるべく、(独)食品総合研究所と(株)ソフトラボは、SEICAと連携した生産履歴表示POP**ソフトを共同で開発しました。
SEICAは、XML Webサービスの採用により、外部システムとの相互通信機能を有しています。この外部接続機能を利用して、カタログ番号を指定しただけで、SEICAに自動的にアクセスし、該当情報を手元のパソコンにダウンロード、指定したレイアウトサンプルに当てはめてPOP作成が簡単にできるソフトウェア「Easy POP for SEICA」を製品化しました。
情報入力とデータ管理はSEICAで、情報出力は店舗側で簡単にPOPを作成して掲示ができるため、商品個別にWebアドレスとカタログ番号記載のラベルを貼らなくても情報開示ができます。
このことにより大幅なコストと手間が削減できます。また、店頭のみならず、産地や卸市場でのPOPの折り込み、外食産業でのメニューへの活用等、様々な場所での応用が期待できます。
*青果ネットカタログ「SEICA」は、(財)食品流通構造改善促進機構が所有し、(独)食品総合研究所及び農林水産研究計算センター(農水省)の協力により運用している公的データベースです。
**POP:ここでは、チラシや価格表示などの広告・宣伝を目的とした印刷物
主な機能
- 青果ネットカタログに登録されている商品のPOP作成が可能です。3つの検索方法(カタログ番号、青果標準品名検索、条件指定検索)で検索できます。
- お気に入り登録 : 頻繁に利用する商品を登録することで、より素早い検索が可能です。
- レイアウト作成機能 : 約10数種類のレイアウトサンプルを用意。オリジナルレイアウトの作成も可能です。レイアウトサンプルは順次増やし、Webで公開していきます。
- 表示サイズは、名刺サイズのものからA3サイズまで対応。
利用用途
- 店頭小売りの現場における青果物生産履歴などの情報公開が可能。
- 単なる情報公開だけでなく、価格と商品名、セールストークを加えたプライスカードの出力も可能。
- 生産者や出荷業者の方々が商品梱包時に、生産情報や出荷情報を記載した印刷物を同梱し、青果物ブランドの確立に役立てることが可能。
- 加工・流通段階において、生産履歴情報の確認が商品開封時に可能。
動作環境
- PC本体プロセッサ : Pentium150MHz以上
- OS:Windows XP/NT4.0/Me/98
Windows 2000(最新のWindows Service Packの更新が必要) - ブラウザ : Internet Explorer5.01以上
※製品等の詳細は、http://www.softlabo.jp/を参照下さい。