農研機構作物研究所では、日本めん(うどん)用の小麦新品種「あおばの恋」を育成しました。一般的にめん用小麦は軟質ですが、「あおばの恋」は硬質である ため、製粉歩留が高いという特徴があります。本品種で作っためんは、色がやや黄色みのある白色で好ましく、外観はつやがあり、食感は適度なもちもち感があ ります。さらに、縞萎縮病抵抗性を備えています。
この「あおばの恋」の栽培適地は東北南部及び関東以西の平坦地であり、宮城県において主力品種のシラネコムギより早生で晩播大豆と組合せた作付けに有利であることから、普及が有望視されています。