プレスリリース
農研機構畜産草地研究所等が開発した傾斜牧草地の除染作業体系を福島県いわき市の牧場で実証展示

情報公開日:2013年9月 9日 (月曜日)

ポイント

  • 9月18日(水曜日)に福島県いわき市において、傾斜草地の草地更新による除染技術を検討するための現地検討会が開催されます。
  • 一般の乗用トラクタでは作業が困難な傾斜地でも、無線操縦で安全に草刈、耕うん、播種等の一連の草地更新作業ができる作業体系の実演が行われます。

概要

日頃より、農研機構畜産草地研究所の業務ならびに活動へのご理解と報道面からのご支援をいただき、ありがとうございます。

農研機構畜産草地研究所では、平成24年度に農林水産省の競争的研究資金(「新たな農林水産政策を推進する実用技術開発事業(緊急対応研究課題)」)にて「傾斜牧草地における除染技術の開発」を、福島県農業総合センター畜産研究所、宮城県畜産試験場および松山株式会社とともに実施しました。

これまで、傾斜牧草地では作業機が転倒する危険性があるため草地更新による除染作業が困難でしたが、無線操縦のトラクタに装着して25°までの傾斜地を安全に耕うんできるロータリを開発しました。また、草刈、施肥、耕うん、播種、鎮圧の一連の草地更新作業を無線操縦で安全に行う体系(図1)を開発しました。傾斜草地での安全で効果的な除染体系を確立するため、この除染作業体系がJRAの被災地支援対策事業にて福島県、宮城県、岩手県の傾斜草地で実証試験に適用されています。農研機構畜産草地研究所では実証調査実施者(いわき市畜産団体連絡協議会、みやぎ農業振興公社、岩手県農業公社)や各県の研究機関と連携し、実規模の作業効率および課題である石礫草地での耕うん効果等を調査します。

このたび、報道関係の皆様に福島県いわき市の実証調査現地をご覧いただく機会として、いわき市畜産団体連絡協議会が下記のとおり現地検討会を開催しますので、ご案内します。農研機構畜産草地研究所は、現地検討会にて傾斜牧草地の除染作業体系を紹介いたします。

参加を希望される方は、別紙「参加申込書」に必要事項をご記入のうえ、いわき市畜産団体連絡協議会事務局にFAXまたはメールアドレスにお申し込み下さい。また、現地検討会に関することは、いわき市畜産団体連絡協議会事務局にお問い合わせ下さい。

  • 開催日時:平成25年9月18日(水曜日) 13時30分~15時30分
  • 開催場所:いわき市営芝山牧野(所在:いわき市三和町上三坂字水田225)
    ※地図参照
  • 主催:いわき市畜産団体連絡協議会
  • 申込方法:別紙「参加申込書」に必要事項を記載し、9月11日(水曜日)までに下記ファックス宛て又は、メールアドレス宛てに送付してください。
    申込先:いわき市畜産団体連絡協議会事務局
    ファックス:0246‐22‐7589
    メールアドレス:nogyoshinko@city.iwaki.fukushima.jp
    (事務担当)いわき市畜産団体連絡協議会事務局 猪狩・堀川・蛭田
    Tel:0246‐22‐1147
  • 主な内容
    (1) 無線トラクター工法の概要について
    (2) 無線トラクターによる実演
  • その他
    (1) 参加申込者への決定通知はいたしません。
    (2) 駐車台数に限りがございますので、車でお越しの際には、できる限り乗り合わせてください。
    (3) 当日の気象状況によっては、翌日に順延いたします。順延のときは、申込代表者にご連絡いたします。

詳細情報

無線傾斜地トラクタを用いた草地更新作業