プレスリリース
放牧の推進を図るための情報交換会を開催します
- 水田・里山放牧推進協議会設立10周年記念情報交換会 -
農研機構畜産草地研究所
水田・里山放牧推進協議会
ポイント
- 10月31日(木曜日)に農研機構畜産草地研究所那須研究拠点で開催します。
- 自給飼料の利用拡大と農地保全管理の観点から、放牧の普及はますます重要です。
- 各地域での生産者、行政および研究者による取り組み事例等の情報交換を行います。
概要
乳牛・肉牛に係る水田・里山放牧の技術開発および普及推進を図るために、平成15年9月16日に設立された水田・里山放牧推進協議会1)は、今年10周年を迎えます。これまでに、小規模移動放牧技術等を活用した経営内放牧の普及により、各地域で水田や遊休地を活用するマニュアルが多く発行されるとともに、放牧に取り組む農家も増え、水田放牧の面積や放牧頭数は増加してきました。一方、わが国の中山間地を中心とした耕作放棄地面積増大に歯止めはかかっておりません。飼料自給率向上に向けて、耕作放棄地(約40万ha)は飼料生産の場として有効活用すべき対象であり、加えて労働者不足、担い手の高齢化により乳牛・肉牛の生産現場では労力軽減への期待がきわめて高い状況です。このようななか、家畜生産現場での放牧の活用は不可欠であり、その拡大が求められています。また、放牧による農地保全管理への潜在的な需要も高いといえます。
設立10周年となる平成25年度水田・里山放牧推進協議会情報交換会では、全国の放牧技術普及関係者等に、最新の関連技術を発表頂くとともに、各地域での生産者、行政および研究者による取り組み事例等の情報交換を行うことにより、今後の放牧を活用した畜産のさらなる普及促進策について検討します。
報道機関各位におかれましては、当日取材にお越し頂き、紙面、番組等でご紹介いただければ幸いです。
詳細情報
用語解説
1) 水田・里山放牧推進協議会
水田・里山放牧にかかわる情報交換を行い、水田・里山放牧の普及推進及び技術開発の促進を図ることを目的とした生産者、行政関係者、研究者からなる組織。畜産草地研究所に事務局を置く。
水田・里山放牧推進協議会URL http://houboku.ac.affrc.go.jp/
開催要領
平成25年度 水田・里山放牧推進協議会設立10周年記念情報交換会
1. 日時
平成25年10月31日(木曜日) 13時10分~16時30分
2. 場所
農研機構畜産草地研究所 那須研究拠点GGホール (栃木県那須塩原市千本松768)
3. 主催
農研機構畜産草地研究所、水田・里山放牧推進協議会
4. 内容
「放牧を活用した農村再生の道」とした基調講演、最新の放牧関連技術、各地域での生産者、行政および研究者による取り組み事例等について発表頂いた後に、関係者間の情報交換を行います。
テーマ「放牧活用型畜産の普及にむけて」
(1)基調講演
放牧を活用した農村再生の道
ジャーナリスト 吉田光宏
(2)話題提供
- 水田・里山放牧推進協議会10周年に想う
神津牧場常務理事 清水矩宏(初代会長)
- 放牧普及をめぐる情勢報告
農林水産省 畜産振興課 課長補佐 丹菊将貴
- 最近の放牧研究
農研機構畜産草地研究所 上席研究員 井出保行
(3)ポスター発表(放牧技術、取り組み事例等)
(4)事例報告
- 水田地帯での放牧酪農経営
酪農家 上野裕(茨城県)
- 遊休地を活用した肉用牛繁殖経営への新規参入
肉用牛繁殖農家 瀬尾亮(栃木県)
(5)情報交換および総合討論
5. 開催責任者
農研機構畜産草地研究所 草地研究監 大同久明
6. 参加申し込みについて
出席を希望される場合は、申込書に記載の上、送付願います。
(報道関係者の方の申込みは不要です)
申込締切:平成25年10月11日 (金曜日)
送付先:農研機構畜産草地研究所 企画管理部那須企画管理室連絡調整チーム
Tel:0287-37-7005、Fax:0287-37-7132
E-mail:kouryu_nasu@naro.affrc.go.jp