農研機構
山形東亜DKK株式会社
丸山株式会社
株式会社リセルバー
山形県農業総合研究センター養豚試験場
千葉県畜産総合研究センター
熊本県農業研究センター畜産研究所
宮崎県畜産試験場
沖縄県畜産研究センター
ポイント
発電細菌1)を利用してBOD(生物化学的酸素要求量)2)を6時間で測定できる「BOD監視システム」を開発しました。水質(BOD値)の監視や、排水処理施設の運転制御が可能になり、省エネや浄化性能の向上が期待できます。水質データをスマートフォンで閲覧できるIoTデバイスも開発しました。
概要
本システムを利用すると、水質の監視やBODの値に応じて浄化槽の曝気3)時間を最適化することで消費電力の低減(省エネ)が期待できます。
本年の7月に水質汚濁防止法による畜産業に対する窒素(硝酸性窒素等)の暫定排水基準4)が600mg/Lから500mg/Lに強化されました。本システムを利用した曝気制御により窒素規制の強化に対応できる排水処理が可能になり、環境と調和した養豚業への貢献が期待できます。現在、丸山株式会社、株式会社リセルバー、山形県農業総合研究センター養豚試験場、千葉県畜産総合研究センター、熊本県農業研究センター畜産研究所、宮崎県畜産試験場、沖縄県畜産研究センターと共同で各地の養豚場の排水処理施設で実証試験を行っています。2020年度の市販化を予定しています。
関連情報
予算:農研機構生物系特定産業技術研究支援センター「革新的技術開発・緊急展開事業」(うち経営体強化プロジェクト)「BODバイオセンサーを利用した豚舎排水の窒素除去システムの開発」、特許:特許第6327718号