ポイント
- 農研機構は「子実トウモロコシ生産・利活用の手引き(都府県向け)第2版」および「要約版」をウェブサイトで本日公開しました。
- 2019年に公開した第1版を基に新たな研究成果や知見を結集して、全面的に改訂したものです。
- 子実トウモロコシの生産から利用に至るまで一連の技術情報が体系的に整理されていますので、研修会や講習会でのテキストなどにも利用できます。
概要


2019年3月の第1版公開以降も、農研機構では、公設試、大学等とともに、子実トウモロコシの生産に関わる技術開発に精力的に取り組んできました。このたび、新たに得られた研究成果や知見を結集して第2版を作成しました。
改訂にあたり、主に都府県(東北地方、関東地方、中部地方、近畿地方、中国地方、九州地方)を対象に地域別、播種時期別に整理した子実生産に適する高能力品種の紹介や、2023年5月に飼料用とうもろこし(子実)に適用可能となった殺虫剤とドローンを組み合わせた害虫対策などの最新の技術情報を盛り込んでいます。
本手引きは子実トウモロコシの生産から飼料利用、環境影響評価、取り組み事例に至るまで一連の技術情報が体系的に整理されています。そのため、農業技術の指導者や先導的な生産者向けの研修会や講習会でのテキストにも適しています。
また、簡単に概要を把握することのできる、約20ページの要約版も作成しました。要約版では、地域別の多収品種、子実トウモロコシの生産から飼料利用、環境影響評価、取り組み事例に至るまで、本編のポイントを分かりやすく紹介しています。
本手引きの活用により生産現場への技術導入を図ることで、子実トウモロコシの安定生産への貢献が期待できます。
【利用方法】
第2版の本編(PDF)および要約版(PDF)のいずれも以下のURL・二次元バーコードよりご覧いただけます。

関連事業
農林水産省委託プロジェクト研究「畜産生産の現場に濃厚飼料を安定・低コストに供給できるシステムの開発(2021~2025年)」(JPJ009818)
農林水産省委託プロジェクト研究「子実用とうもろこし(国産濃厚飼料)の安定多収生産技術の開発(2022~2024年)」(JPJ011278)
日本中央競馬会(JRA)特別振興資金助成事業「国産トウモロコシ子実の有用性の検証事業(2022~2024年)」